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ナパ紀行 ~Opus One~ [ナパワイナリー紀行]

ワイナリー2軒目は、「Opus One」
10:30からのツアーを予約していた。

↓外観は、ブドウ畑に突如現れた宇宙船のよう。


Opus Oneは、フランス代表バロン・フィリップ・ド・ロートシルトと、アメリカ代表ロバート・モンダヴィの、夢のコラボ。ロートシルトから話を持ちかけたらしい。
Opus Oneのツアーガイドのおじさまが、一通りワイナリーの歴史を話してから、圧搾機やタンク部屋、樽庫などを見せて回ってくれました。

↓巨大タンクにはOpus Oneのマークが。


タンク部屋なんかは、テレビやネットなんかでも見たことはあったけど、それでもやっぱり「この中にワインが・・・」と思うと、こみ上げるものがある。
そういえば以前仕事で、とある「つゆ」メーカーの工場取材に行ったときにも、巨大タンクを見たけど。
「この中につゆが」 よりもはるかに響いたな。


写真を取り忘れたけど、個人的には、理科実験室のような部屋が一番気になりました。
フラスコみたいなものとか、黒いグラスが沢山置いてあった。ワインのブレンドを研究するところらしい。
黒いグラスは何のためかと聞くと、なんと光による酸化を防ぐためらしい。純粋に「味」と「香り」の官能検査をするためなんだって。


あまりに値段が高いので、これまで全然ケアしていなかったのだが、Opus Oneは、品種別や地域別に生産したりはしていない。毎年最高のブドウ選出と最高のブレンド比率をもって、「Opus One」という1本で出している。
ブレンドする品種は決まっているらしいが、比率は毎年変えています。
(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ベルドー、カベルネ・フラン、マルベック)

↓見よ、この樽たち!(この部屋、冷蔵庫みたいでした)

これらの樽にも種類があるそうで。樽から出る糖度の高さ、香り、などなど個性があるそうです。それに数種類の品種が分類されて入っており、それらのブレンドを日々研究しているんだそうな。 そりゃ~高いわ。。。

↓こちらでテイスティングしました。


↓解説を聞きながらテイスティング。


↓我々が試飲した2005年モノ。
 生産者2人のシルエットとサインが。


●Opus One 2005
【ブレンド比率】
・カベルネ・ソーヴィニヨン 88%
・メルロー 5%
・プティ・ベルドー 3%
・カベルネ・フラン 3%
・マルベック 1%

「すごくおいしい」のだが、そんな日々テーブルで口にするようなお粗末な表現で片付けてはいけない味です。
ベリー系の香り、チョコレートの香り、花びらの香り、そして木の香り。
不思議だったのは、色はとても濃いルビー色で、熟成感があり、ボディがとてもしっかりしているのに、舌触りはとてもシルキー。全くもたつかない。
上品な果実味と、淡い酸味、スパイシーさのバランスがお見事。

「上品な」果実味というのはつまり、南米のワインによくある、香りが「ぼわっ」とくる、ジャム食べてるような果実味ではないのだ。
取れたブドウをワインにした、だけではない、裏に隠れた並々ならぬプロフェッショナルの業が、確かにあった。職人の研究がなければ出し得ない味。
最近チリとアルゼンチンばっかり飲んでいた私には、違いが明らかでした。


↓お分かりだろうか。
 エチケットに書かれているのは「A NAPA VALLEY RED WINE」とだけ。

あんまり「RED WINE」って書いてあるの、見ないよね~。
このシンプルさに、最高の「赤」を研究した結果だという、揺るぎない自信が感じられるのでした。


えー、さて。
Opus Oneは、このワイナリーでは1本190ドル日本では3万円します。やはり1.5倍です。
しかし嬉しいことに、Opus One では、「Overture」というセカンドラインが売られています。 このワイナリーでしか手に入りません。(元々それを聞いてワイナリー行くことにしたんですが)

毎年ブレンドを研究する際に使った残り分で作るんだそうです。
ツアーに参加した誰かが、「じゃあ、Overture は、leftoverですか」と冗談で聞いた。
ガイドのおじさまはこう説明した。
「パーティーでお客さんを呼ぶ時には、沢山食材を買って料理するでしょ。でももしパーティー後に食材が余ってて、同じ材料で同じ料理作ったら、同じものができるでしょ。それと一緒です。」
つまり、味は同じだという。

Leftoverture、1本60ドル
しっかり購入して参りました。

> ワイナリーサイトはこちら (※音が出ます)
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コメント 2

uco

で、でた~~!おーぱすわん!
ぜったい行っただろうな、と思っていましたよ。なんか、大袈裟すぎない素晴らしい表現力よ。すごいおいしー!と思いながら読みました。

そういえば、以前勤めていた会社の先輩で、ナパのワイナリーめぐりをご夫婦でされた、と言う女性がいたのを今頃思い出した。彼女もここへ行った話しをしてくれたな。

ちなみに彼女の名前が私と一緒。背も高く体格もよく…。女の子が生まれても、私の名前ににはしないほうがきっと良いわ!
by uco (2009-06-11 22:26) 

TOMOX

ナパに行ったら、ここは寄らないとね。
建物の外観も素晴らしかったです。
by TOMOX (2009-06-12 13:09) 

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